日本の森林率は非常に高く67%、驚くことにフィンランド、スウェーデンに続く世界三位です。高い森林率は150年間にわたり維持されている状態です。日本の森林の40%は人工林で、スギ、ヒノキ、カラマツで構成されています。残り60%は天然林で80%は広葉樹です。広葉樹にはドングリがなるブナ科、コナラ、クブギ、シイノキ、クリ、ブナなどですが、日本のブナの生息数は、減少していると考えた方が良さそうです。マツやブナは重要な生態系の一部です。マツやブナの表皮の割れ目には、地衣類やコケが多く生息します。また根には、菌類と根が共生する菌根を形成します。菌類が作り出す有機物や抗生物質を木に供給し、木の栄養である糖を菌に分け与え共生しています。このように天然林は、数百年の年月を掛けて形成した菌根が存在しています。

菌根を持った植物は、やがて地球で菌糸によりつながり合い、ネットワークを形成します。これにより森の地下には、菌根ネットワークが形成されるのです。菌根ネットワークは、複数の植物を菌糸で結びつけ栄養分が不足する植物に栄養を分け与えたり、生息に不可欠な情報を伝達する仕組みが有ることが判っています。このように菌糸ネットワークは、異なる種の植物を含め植物が共生する手助けをしています。天然の森が動植物を含め豊かに繁栄する仕組みとして菌糸ネットワークは機能しているようです。菌糸ネットワークを形成する菌糸は、菌を拡散する為にキノコを形成します。アカマツにはマツタケ、ミズナラにはマイタケが形成します。ただブナ科の生息数は減少傾向に有り、貴重な菌根ネットワークが減り続けているのが現状の様です。天然森の減少が環境に与える影響を考え天然林を維持しながら安心安全な社会を構築する事が大切だと思っています。