人の生命維持や思考や記憶をつかさどる脳を構成する機能は、神経細胞ニューロンが約20%、維持管理を行うグリア細胞が約80%を占めた割合で構成されています。グリア細胞は、ここ十数年で役割や働きが解明され始めています。人間の脳は、2歳までに生命維持や生活に必要な知識を学習し、12歳までには人としての思考回路が出来上がると言われています。従来大人になると脳の神経回路は成長が止まると言われていましたが、グリア細胞の働きが解明されることにより、グリア細胞が神経細胞のニューロンを毎日メンテナンスし、神経細胞が入れ替わり更新されたり、使わなくなった神経回路が取り除かれたり、新しく神経回路が出来たりします。人の脳の神経回路は、グリア細胞により維持管理され、新しい経験や学習をすることにより成長する事が分かっています。

神経細胞のニューロンは、怖さを感じると活性化され、生きる喜びを感じることで新しくニューロンが発生する事が分かっています。したがって適度にネガティブなストレスを感じることも、生きている喜びを感じるポジティブなストレスも脳に必要なことだと思います。脳の80%を構成するグリア細胞は、アストロサイト(ニューロンに栄養を供給、安定化)、オリゴデンドロサイト(神経伝達速度の向上を補助)、ミクログリア(不要になったニューロンを排除)の三つの細胞で構成されています。グリア細胞は、寝ている間に活動を行いニューロンの維持管理を行っています。またグリア細胞は神経伝達や血流制御する脳機能に直接深く関わっている事が分かっています。脳細胞は睡眠でリフレッシュしており、7時間前後の睡眠をとることで効果的に機能が発揮します。睡眠時間を減らすと脳細胞の機能が完全にリフレッシュされずに働き続ける劣化し、脳の働きが悪くなる可能性が出てきます。