Blog 003. 海洋生物の感じる仕組みより安心を考える

今回は水の環境に生きる海の生物に注目します。人と最も近い海の代表生物がクジラとイルカです。クジラとイルカは社会性を持った哺乳類で、エコロケーションと呼ばれる超音波や音の反響で距離や周囲の状況を捉えます。クジラのコミュニケーション手段はメロディーの様な音を発し相互伝達します。水中での音波は大気中よりも早く伝達される事が判っています。海中でクジラが音波を用いてコミュニケーションする方法は、より遠方まで早く伝達する優れた手段です。昨今クジラの言語は、人より優れているとの説もあります。海に生きるクジラやイルカは、あまり嗅覚を使うことができず一部の嗅覚を失い嗅覚が弱い事がわかっています。したがってクジラやイルカは嗅覚以外の感覚が発達しています。イルカやクジラは、聴覚や超音波の感覚が進化した特徴的な生物です。

タコやイカなどの頭足類も注目してみます。頭足類の祖先はオウムガイ類と考えられています。オウムガイ類は、古生代カンブリア紀に出現されたと考えられています。頭足類は貝より進化しオウムガイは殻をもっています。イカは軟骨上の骨、タコの一部はスタイレットと呼ばれる骨が存在し、これは殻のなごりと考えられています。タコやイカは人の眼とそっくりなカメラ眼を持った生物ですが、眼の構造は人と大きく異なります。タコやイカには盲点が有りません。海中では色を識別するのでは無く光や形を認識する為に使われ為に人の眼と異なった形で進化しています。人とは異なる様に見える頭足類も、人との共通点が多く同一の生物より派生した証拠がタコやイカのDNAより確認されています。いずれも生きる環境に特化して感覚器を進化させた海洋生物ですが、元々は同じ生物より派生した生き物です。海洋生物は感覚器を進化させ、環境に適用し感覚器で周囲の状況を捉え、生と死の感情を発生させながら生きています。タコは個体で活動する非社会性生物です一部は集まって暮らすタコも存在しますが、それぞれ縄張りを持ったネコと似た生物です。一方イカは、クジラやイルカと同じように社会性を持った生物で群れを成して行動します。地球環境で生き抜きながら人とは異なった環境で進化した様々な生物の感覚を学ぶことは、役に立ちます。それぞれの生物が持つ感覚器の進化や、感覚器を通じて捉える生死を判断する感情発生の仕組みを学び続ける事は、安心を考えるうえで非常に重要です。

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タコの精神生活: 知られざる心と生態

クジラは睡眠時片側の眼を開け脳の半分のみ休息を取るがタコやイカは異なる。夢見るタコは睡眠中に両眼を閉じ、タコは睡眠中に体面が変化する等の得意な生態も紹介している。 著者:デイヴィッド・シール、出版:草思社
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