Blog10. 感情発生を繰り返し安心へ向かう

前回の掲載に続き感情発生のプロセスを説明しようと思います。感情は感覚刺激により感覚器官、神経を通じて体全体で発生しますが、今回は脳内での感情発生プロセスをスタディーします。特に人の安心に関わる「恐れ」と「喜び」を取り上げ感情発生のプロセスをスタディーします。恐れの感情は、人が死に直面しそうな状況で発生する感情です。怖い体験をすると情動により瞬時に危ない状況と判断し海馬で怖いと感じる感情が生まれます。同時に脳幹よりノルアドレナリンが発生します。ノルアドレナリンの生成ニューロンは、海馬に神経線維を送ります。神経新生の活動が活発になり新しいニューロンが発生しやすい状況が生まれます。怖い体験後、生きている状況に気が付くと前脳にてドーパミンが発生します。側坐核で喜びの感情が発生します。喜びの状況を海馬が捉えて神経ニューロンが発生し、同時に一時的に記憶力が向上します。

「怖さ」と「喜び」の感情が発生する事でニューロンが活性化し新しいニューロンが生成されます。リアルに「怖さ」高ネガティブな感情や「喜び」高ポジティブな感情を繰り返すことは、体に負荷がかかりストレスを感じますが、脳を活性化します。ただし五感を通じて仮想で「怖さ」や「喜び」を体感するのであれば体への負担は少ない状態で心に働き脳を活性化する事ができると考えています。このように「怖さ」と「喜び」の感情発生を繰り返すことが、人の安心に繋がると考えています。

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