Blog005. 地表15mmで生物の安心安全を支える生物

地球環境で4つ目の空間をご存じですか?大気空間(Blog2話で紹介)、水中の海(Blog3話で紹介)、土の中(Blog4話で紹介)、そして土の表面15㎜の空間は、大気がほぼ動かないない空間です。大気空間は、空気の流れが常に存在しています。上空では偏西風が流れており、大気中は温度差によって対流が発生し空気は常に移動しています。地表の表面近傍の空間は、ゆっくりとした小さな乱流が多数発生し、乱流層と地表15㎜の空間はほぼ大気が動かない空気の層ができます。この空間を境界層と呼びます。コケは、この空間に住んでいます。

コケは、4.5~4.7億万年前に藻類(コンブやワカメなど)より進化し地上に最も早く進出した生物です。地上を覆っている植物の祖先と考えられ大気が綺麗な空間に育成している生物です。コケは活動する為に綺麗な水が必要ですが、乾燥にも強く、過酷な環境下で生き残っています。コケは水分がなくなると仮死状態になり活動を停止し、雨等により水を得ると生き返り、ふたたび活動を開始します。コケは太陽の光を利用し光合成を行います。水と二酸化炭素から自ら活きる為のエネルギー(炭水化物)を生み出します。同時に地上に酸素を供給し動物や人が生きる為に必要な酸素を供給してくれるのです。コケには根が存在せず、葉を広げ葉より直接水分や養分を吸収します。湿った環境を好み生息し、森林、樹木の表皮、岩上等に生育します。コケは岩の割れ目に入り込み、長い時間をかけて岩を分解し砂に変える役目も担っています。コケは金属表面にも付着し長時間かけて分解します。このように様々な物質を分解しながら地球環境を浄化するのです。まさに地球で生物が生きる環境づくりを行っている生物のひとつです。

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コケの自然誌

大気と地上との間に存在する空間は空気が動かず静かな空間です。太古より生育しているコケは、この第4の空間で知恵を養い植物へと受け継いでいます。著者:ロビン・ウォール・キマラー 出版:築地書館

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